事業承継と法人番号の関係

実務活用5分で読める編集部

後継者問題が深刻化する中、事業承継やM&Aが増えています。法人番号への影響を解説します。

事業承継の現状

日本では経営者の高齢化が進んでおり、事業承継が大きな課題となっています。

統計データ

  • 中小企業経営者の平均年齢:約60歳
  • 後継者不在率:約60%
  • 年間休廃業・解散件数:約5万件

後継者不在のまま廃業する企業が増えています。

事業承継のパターン

1. 親族内承継

経営者の子どもなど親族に承継するパターン。

法人番号への影響:

  • 法人番号は変わらない
  • 代表者変更のみ

2. 従業員承継

役員や従業員に承継するパターン(MBO等)。

法人番号への影響:

  • 法人番号は変わらない
  • 株式の移動と代表者変更

3. 第三者承継(M&A)

外部の会社や個人に承継するパターン。

法人番号への影響: 承継方法によって異なります。

M&Aと法人番号

株式譲渡

株式を第三者に譲渡する方法。

  • 法人番号:変わらない
  • 会社はそのまま存続
  • オーナー(株主)が変わるだけ

事業譲渡

事業の一部または全部を譲渡する方法。

  • 譲渡元:法人番号は変わらない(事業がなくなるだけ)
  • 譲受先:法人番号は変わらない(事業が増えるだけ)

合併

複数の会社が1つになる方法。

吸収合併の場合:

  • 存続会社:法人番号は変わらない
  • 消滅会社:法人番号は閉鎖

新設合併の場合:

  • 新設会社:新しい法人番号が付与
  • 旧会社:すべて閉鎖

会社分割

会社の事業を分割して別会社に承継させる方法。

  • 分割元:法人番号は変わらない
  • 新設会社:新しい法人番号が付与
  • 承継会社:法人番号は変わらない

法人番号で分かること

法人番号から事業承継の状況を読み取ることができます。

確認できること

  • 商号変更履歴(買収による社名変更)
  • 本店移転履歴
  • 閉鎖情報(合併による消滅など)

確認できないこと

  • 株主の変更
  • 代表者の変更
  • 事業譲渡の有無

詳細は登記簿謄本や信用調査で確認が必要です。

事業承継の調査

取引先の事業承継状況を調べる方法:

1. 法人番号検索

  • 商号変更がないか確認
  • 本店移転がないか確認

2. 登記簿謄本

  • 代表者の変更履歴
  • 役員の変更履歴

3. 信用調査

  • 株主構成の変化
  • 親会社・グループの変更

当サイトの活用

当サイトでは、法人の変更履歴を確認できます。

  • 商号変更履歴
  • 本店移転履歴
  • 閉鎖情報

取引先の状況確認にご活用ください。

まとめ

  • 事業承継の方法により法人番号への影響は異なる
  • 株式譲渡・事業譲渡では法人番号は変わらない
  • 合併では消滅会社の法人番号は閉鎖
  • 法人番号検索で変更履歴を確認可能

事業承継・M&Aに関連する会社の情報収集に、当サイトをご活用ください。