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総合評価落札方式とは

5分で読める編集部

「一番安い人が勝ち」の最低価格落札方式は分かりやすい反面、品質が二の次になりがちです。そこで「価格だけでなく技術力も含めて、トータルで一番優れた入札を選ぼう」という考え方から生まれたのが総合評価落札方式です。

会計法第29条の6第2項に基づく制度で、近年は特に公共工事やITシステムの調達で採用が増えています。

価格と技術、どう合わせて評価するのか

代表的なのは「除算方式」です。

評価値 = 技術評価点 ÷ 入札価格

技術点が高く、かつ価格が低いほど評価値が高くなります。安くて質も良い、という入札が一番強い。当たり前のようですが、これを数値化して比較できるのがこの方式の強みです。

もう一つの「加算方式」は、価格と技術をそれぞれ点数化して合計するやり方です。

技術評価で見られるポイント

案件によって項目は変わりますが、よくあるのは次のようなものです。

施工計画や業務の実施方針が具体的で実現可能か。品質向上やコスト縮減のための独自の提案はあるか。担当する技術者の資格や経験は十分か。同種の案件をこなした実績はあるか。地域への貢献(事業所の所在地や災害協定の有無)はどうか。

配点は案件次第ですが、技術提案と施工計画で半分以上を占めることが多いです。

規模に応じたタイプ分け

国土交通省の公共工事では、案件の規模や技術的な難しさに応じて簡易型・標準型・高度技術提案型に分けられています。一般的な工事なら簡易型で施工計画の妥当性を見る程度。高度な技術力を要する大型案件では、設計段階からの踏み込んだ技術提案を求められます。

中小企業にとっての壁

正直なところ、この方式は中小企業にはややハードルが高い面があります。技術者の数や過去の実績は大企業のほうが有利ですし、技術提案書の作成にも手間がかかります。

ただし、配置予定技術者の個人的な実績や、地域密着型の提案で加点を狙う余地はあります。「大企業に勝てない」と決めつけず、自社の強みをどう技術点に反映させるか工夫してみる価値はあるでしょう。

落札のカギ

「安く入れれば勝てる」時代ではなくなっているのがこの方式です。価格を下げるだけでなく、技術提案の質を高めることが落札への近道です。

過去の類似案件で何点ぐらいの技術点で落札されているかを調べると、どのレベルの提案が求められているか見当がつきます。抽象的な文章よりも、数値や具体的な手法を盛り込んだ提案のほうが高く評価される傾向があります。

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