プロポーザル方式とは
「価格の安さ」ではなく「提案の良さ」で勝負する方式、それがプロポーザル方式です。
事業者に企画提案書(プロポーザル)を出してもらい、その内容を審査して最も優れた提案をした者と契約します。IT システムの開発、建築設計、コンサルティングなど、成果の質が受注者の力量に大きく左右される業務でよく使われます。
入札とどう違うのか
入札は金額の勝負です。入札書に書くのは価格だけで、一番安い人が勝つ(最低価格落札方式の場合)。
プロポーザル方式は提案の勝負です。提出するのは企画提案書と見積書。多くの場合、プレゼンテーションやヒアリングも行われます。価格は評価項目の一部(全体の30〜40%程度)に過ぎず、残りは技術力や実績で評価されます。
法的には随意契約の一形態に分類されるため、入札とは別の制度です。
選定までの流れ
まず公募公告で業務内容や評価基準が示されます。参加希望者は参加表明書と会社概要を提出し、一次選考で5社程度に絞り込まれます。
選ばれた事業者は企画提案書と見積書を作成して提出。その後、発注機関に対してプレゼンテーションを行います。評価委員会がスコアリングして、最優秀提案者を決定。最後に契約条件の詳細を詰めて、契約締結となります。
何が評価されるのか
評価項目は案件によって異なりますが、よくあるのは次のようなものです。
- 業務の目的・課題をどこまで理解しているか
- 実施方針や手法が具体的で実現可能か
- 業務を担当する人材の経験・スキルは十分か
- 類似業務の実績はあるか
- 見積金額は妥当か
よくある失敗は、自社の技術力を並べるだけで終わってしまうこと。発注者が知りたいのは「うちの課題をどう解決してくれるのか」なので、相手の立場に立った具体的な提案が求められます。
総合評価落札方式との違い
混同されがちですが、総合評価落札方式は「入札」の一種で、プロポーザル方式は「随意契約」の一種です。どちらも技術力を評価する点は共通していますが、法的な位置づけが異なります。
総合評価落札方式では入札書の提出が必須で、落札者は数式(評価値=技術点÷価格 等)で機械的に決まります。プロポーザル方式では、評価委員会の総合的な判断で選定されるため、より柔軟な評価が可能です。